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2008年12月8日 No.70

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    一歩先行く  i メールマガジン    >>>   2008年12月8日 No.70

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◎連載「AS/400 20年史ノート」は休載します。

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┏ 今週の事例 >>> オカモト株式会社
  基幹システムから工場のOracleへリアルタイムにレプリケーション

┏ インタビュー >>>青木規雄 株式会社ミガロ RAD事業部マーケティンググループ [後編]
  MKS IntegrityとMKS Implementerに注力。ユーザーとしても利用

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┏ 今週の事例 >>> オカモト株式会社

  基幹システムから工場のOracleへリアルタイムにレプリケーション
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 避妊具の製造・販売で海外にも広く知られるオカモト株式会社は、今は事業を
大きく多角化させ、プラスチックフィルムや建装・産業資材などの産業用製品と
医療品・日用品・シューズ・衣料などの生活用品を生産する総合メーカーへ変身
しています。その同社が、2006年5月から2008年5月まで取り組んだ他社メインフ
レームからSystem iへの移行に伴うデータ連携システムの構築が、本稿のテー
マです。

 同社では従来、他社のメインフレームとミッドレンジ機を使用してシステムを構
築・運用してきました。当初はミッドレンジ機を、静岡、茨城、福島の各工場に配
置し、運用も各工場のシステム要員による分散体制で行ってきましたが、ネット
ワーク回線が広帯域化し低料金になってきたことから各ミッドレンジ機を本社
サーバールームに移設し、集中管理してきました。

 これで運用管理の負荷は、以前と比べてかなり軽減されたものの、「メインフ
レームの運用コストがふくらみ、これへの対処が必要になったことと、メインフ
レームベンダーのサポート力、技術力に疑問と不安を感じていたため」(情報シ
ステム室の松井秀則主任)、システムの抜本的な変更を検討することになりまし
た。

 これには、同社が利用するプログラム総数約4000本の約半分を占めるCAPE
という4GL(第4世代言語)で開発されたプログラム(残り半分はCOBOL)のメンテ
ナンスに問題を抱えており、「これをCOBOLに置き換えるのなら、システムを作り
変えるのと同じ」(松井氏)という判断も働いたといいます。

 そして検討の末、ハードウェア・プラットフォームをSystem iへ全面的に切り替
えることにしました。「安定性と信頼性に定評があり、他社メインフレームからCO
BOLプログラムの移行などに実績がある点を評価しました」と松井氏は語ります。

 プログラムは、他社システムで稼働していたCOBOLをSystem i用のCOBOLへ、
CAPEで開発されたプログラムもSystem i用のCOBOLへコンバージョンすること
とし、支援業者にコンバージョンプログラムを開発してもらい、移行を行いました。
JCLプログラムなど「すんなりとコンバージョンできない」ものについては改めて開
発したといいます。

 ところで、同社ではそれまで、個々の製品の製造現場で使用する生産管理系
システムは、各工場の現場担当者が開発する体制としてきました。その理由は、
「製品ごとに扱うデータが異なり専門性の高いシステムとなるため、現場のニー
ズに即したシステムを作るには現場担当者が担当したほうがよい」(松井氏)とい
う考えからですが、その体制は新システムへの切り替え後も継続することとしま
した。

 そこで課題となったのが、新システムへの移行に伴う製造現場への影響をい
かに最小限に抑えるか、という点でした。その時の経緯を、情報システム室の吉
田哲雄氏は次のように語ります。

 「従来、各工場の生産担当者は端末(PC)を利用して本社の工場系基幹デー
タを取り込み、各生産管理システムに展開して利用していました。新システムで
も、この環境に極力変更がかからないように考慮し、仕組みを検討することにし
ました」

 その結果、採用したのがヴィンキュラムジャパンのリアルタイム・ミラーリング
ツール「JOURNAL/400」です。吉田氏は、「基幹システム上の工場系データをJO
URNAL/400のレプリケーション機能を使って各工場のサーバーに複製し、それ
を現場担当者が利用すれば従来と同様の環境にすることができます。これによ
り工場ユーザーへの影響を最小限に抑えることが可能です。また、レプリケー
ションサーバーを各工場に配置することにより本社−工場間のネットワーク負荷
を軽減でき、工場のユーザー端末から本社システムへの直接アクセスをなくすこ
とにより、セキュリティも確保できると考えました」と採用の理由を説明します。

 基幹システムから各工場のサーバーへのレプリケーションは、次のような流れ
で行われます。

(1)本社業務により工場系基幹データに変更が発生すると、その変更分の
   ジャーナルデータを基幹システム(System i)上のJOURNAL/400が各工場のレ
   プリケーションサーバー(JOURNAL/400が稼働)へ送信する。
(2)各工場のレプリケーションサーバーは、ジャーナルデータを受け取ると、その
   当該のフィールドを変更し、さらにOracle DBのデータを変更するためデータを送
   信する。
(3)Oracle DBが稼働するレプリケーションサーバーは、JOURNAL/400よりデー
   タを受け取るとDBの内容を変更し、フィールド名称を変更したビュー(VIEW)を工
   場ユーザーに提供する。
(4)工場ユーザーは、ODBC接続でOracle VIEWへアクセスする。

 レプリケーションの対象となっているのは60〜80テーブルほどで、サービスイン
から約5カ月を経過しましたが、「まったく問題なく、スムーズに運用できている」
と松井氏は評価しています。工場側ユーザーも、基幹プラットフォームのリプレー
スという大きな変更があったにもかかわらず利用環境にほとんど変化がないた
め、「従来どおりに利用している」といいます。

 レプリケーションツールの選定にあたっては、JOURNAL/400のほかにも検討し
ました。しかし、その製品は「基幹システムの大きな改修が必要になるのと、日
本語対応に難点があり」(松井氏)見送ったといいます。JOURNAL/400は、基幹
システム側に手を入れる必要がない点を評価しました。これが結果的に、短期
移行とシステム変更に伴うユーザーへの影響を最小限に抑えるところにつな
がっています。

 同社では、システム部門の方針として「運用管理は極力、自動化と外部委託で
回すこととし、開発に専念する」(松井氏)ことを掲げています。そして、「エンド
ユーザーに対して積極的にシステムを提案していく考え方」と松井氏は言います。
レプリケーションの自動化を実現するJOURNAL/400は、同社のシステム運用方
針に合致した製品でもあったわけです。

■COMPANYPROFILE >>> オカモト株式会社

・創立:1934年
・本社:東京都文京区
・資本金:130億4763万円
・売上高:754億3500万円
・従業員数:892名(2008年3月)
http://www.okamoto-inc.co.jp/

◇ヴィンキュラムジャパン
http://www.vinculum-japan.co.jp/

[一歩先行く iメールマガジン No.70 2008.12.8]

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青木規雄 株式会社ミガロ RAD事業部マーケティンググループ [後編]
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MKS IntegrityとMKS Implementerに注力。ユーザーとしても利用
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── アプリケーション・ライフサイクル・マネジメント ツールのMKS Integrityと
MKS Implementerにも力を入れているそうですね。

青木 はい。私自身が過去に、ユーザーとしてシステム開発に携わっていたこと
もあり、開発自体の効率化やセキュリティ、コンプライアンスの重要性がいっそう
高まっていることを感じるからです。

── ユーザーの開発の状況をどう見ていますか。

青木 例えば、開発の承認を得るためにロータスノーツを使ってワークフローを
構築したり、エビデンスや履歴を残す取り組みがなされていますが、やや応急処
置的じゃないかと思います。システム部門全体をカバーしているか、開発・保守
のすべてを網羅しているか、というと、抜け落ちている部分も少なくないと感じま
す。こうしたことは、後々の開発や保守に響いてくるものですから、開発・運用・
保守の全体を見直す時期に来ているのではないかと思いますね。

── MKS Integrity/MKS Implementerのどういう点をアピールしたいですか。

青木 管理ツールとしてよりも、1つのシステムとして理解していただきたいと考え
ています。つまり、開発自体を効率化し、セキュリティやコンプライアンスを実現
するためのシステムということです。MKS Integrity/MKS Implementerを導入す
ることによって、開発・保守は従来とは異なる次元へ移行できます。それまで不
足していた管理機能を補完するという意味合いとは、まったく異なるということで
すね。内部統制への対応も完璧ですが、そのようなどちらかというと「外圧」の
ニーズだけでなく、情報システム部門の開発生産性向上によって十分な費用対
効果を得られるということを訴えたいと思っています。

── ミガロ自体がMKS Integrity/MKS Implementerを導入し、ユーザーとして
使っているそうですね。

青木 ええ。Delphi/400もそうですが、実際のプロジェクトで使用し、その特質や
良さを見極めた上でお客様にご提案していこうという考え方です。弊社の開発の
ほうでは、MKS Integrity/MKS Implementerをベースにプロジェクトを進めてい
ます。

── テクニカルセミナーもご担当と聞いていますが、近々に第3回のセミナーが
開催されますね。

青木 東京が12月10日(水)、大阪が12月18日(木)で、日本IBM 飯倉事業所と
日本IBM大阪事業所でそれぞれ開催されます。今回は、先ごろ実施した「第1回
Migaro Technical Award」の表彰式もあり、その最優秀賞受賞者の記念講演も
あります。また、10月に発刊したばかりの「Migaro Technical Report No.1」もご来
場者様全員にお配りいたしますので、ぜひご参加いただければと思っています。

── どうも、ありがとうございました。

◇ミガロ
http://www.migaro.co.jp/

[一歩先行く iメールマガジン No.70 2008.12.8]

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「一歩先行くIBM i活用協議会」メンバー(2008年8月現在)

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